きゅぽらスポーツ(埼玉県川口市)でブラインドサッカーを行う3つの理由
先月21日にブラインドサッカー日本代表とドイツ代表の国際親善試合がありましたが、 埼玉(フットメッセ大宮)で行われる貴重な機会でしたので見に行ってきました!
これまで4回、川口でブラインドサッカー体験の場を提供していただいた埼玉T.Wingsの加藤健人さんも出場しましたし、 身近に接している知人が晴れ舞台に出ているというのは嬉しいものだなということを実感しました!
ではなぜきゅぽらスポーツでブラインドサッカーを取り入れているのかを大きく3つの観点で説明したいと思います。
1.チームとして継続的に関わることの価値
元々最初の話として、一般的にブラインドサッカーの体験会を開催してほしいという依頼は多いが、継続的な依頼がくることは皆無に近いという悩みを当事者が持っていることを聞かされました。 おそらく「貴重な非日常体験」という位置づけで終わってしまい、認知は高まるかもしれませんが、その先の発展性を見出しにくいという状況があります。 そこで、総合型地域スポーツクラブと地域密着を目指すブラインドサッカーチームとが連携協力することで新たな価値を生み出せないかというねらいがあります。 また総合型地域スポーツクラブと地域密着型のプロスポーツチームが連携協力していくというようなことは元々できたらいいなと考えていましたが、自身がやっているようなスポーツコミュニティがプロスポーツチームとシナジーを組む意義があるのか? 差別化という意味でも、ブラインドサッカーチームとの親和性の方が高いのではと考えています。
2.コミュニケーションツールとしての価値
まず通常フットサルをやっている方たちにとって、何となく声を出さなくても感覚でできてしまうことも あるとは思いますし、初めての人だと遠慮してしまうこともあると思いますが、 視界がなくなることで、遠慮などしていられず、必然的に声を出さざるを得ない状況が生まれます。 そこで声を出すことの重要性に改めて気づくということもありますし、チームスポーツをメインでやっている きゅぽらスポーツにとって相性がよいとも感じています。
また、個人的にはブラインドサッカー日本代表でもある視覚障害者との交流(=懇親会)が非常に価値ある場になっていると思っています! お互いにいきなり話してくださいと言われても、何を話して良いか、どこまで聞いてよいものなのか躊躇してしまうこともあると思います。 しかし、ブラインドサッカーを通じて交流した後であれば、コミュニケーションのハードルも下がり、 ・普段の生活でどうやってメールを見ているのか? ・試合中に誰がどこにいるかわかるのか? ・女性の好みはどうやって判断するのか? など素朴な質問から、砕けた質問などあらゆる質問が飛び交い、貴重な場になっていると実感しています。
3.ユニバーサルスポーツ化への取り組み
総合型地域スポーツクラブが障害者スポーツを実施している事例はまだまだ少ないと思われますが、 2020年に東京でパラリンピックが開催されることもあり、実施を歓迎されている状況にあります。 ただし、実際は接点がなかったり、たまたまつながりがあったからやっているというケースがほとんどと想定されます。 やっているとしても、当事者目線での場がほとんどでしょう。 きゅぽらスポーツの場合は、スポーツを通じてバッググラウンドの異なるあらゆる人がつながり、 新たな価値が生まれればと考えておりますので、今後他の障害者スポーツも取り入れることでさらに 地域連携が加速すればと思いますし、障害者のためのスポーツではなく、障害の有無に関係なく楽しめるユニバーサルスポーツ という観点で普及代行のようなことができればより価値も生まれますし、そういう観点で先端を走れればと考えています。
今回は以上になりますが、今後も総合型地域スポーツクラブでのユニバーサルスポーツの取り組みは どんどんオープンに発信していければと思っています!
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