地域で20代・30代の若年層を集める3つのポイント～川口スポーツコミュニティ～

きゅぽらスポーツコミュニティ代表、地域スポーツレクプランナーの石井です。

きゅぽらスポーツコミュニティとはどういう団体なのか？

社会起業やソーシャルビジネスとしての文脈で見られたり、総合型地域スポーツクラブとして見られたり、地域のサードプレイスとして見られたり、人によって見方は様々ですが、一つよく聞かれる質問として、

「川口という特定の地域で活動しているのに、なぜ20代・30代の参加者が多いのか？」
ということです。

それだけ一般的には、地域での活動で20代・30代の若い世代を巻き込んで活動したくてもできていないという状況があるのだと思います。

ではきゅぽらスポーツコミュニティには、なぜ20代・30代の参加者が多いのか？
20代・30代の参加者を集めるには何をすればよいのか？ということに関して主宰者として思うことを3つ挙げたいと思います。

１．知っているまたはやったことのあることで気軽に参加できる内容

これは2と3につながる前提でもありますが、実際に参加している方々の志向を分析すると主に3つに分かれると考えています。

（１）以前やっていたスポーツを久々にやってみたい

「久々に体を動かしたい」ということは多くの方が思われるでしょうが、そういう時に手っ取り早いのが以前携わっていたスポーツを再開させるということです。

その点、学生時代の競技人口で見れば、サッカーやバスケットボールが多いでしょうし、女性に限って言えばバレーボールも多いでしょう。

ただし、これらのスポーツも「レベルが高いのではないか？」「参加してもついていけないのではないか？」という不安を抱く方は多いと思いますので、いかにその不安を取り除けるかアピールすることもまた重要になってきます。

（２）引っ越してきたばかりで知り合いがほしい、気軽にという意味でスポーツがいい

住んでいる地域で新しく友達をつくりたいという時に、「何か共通の趣味を楽しめるような友達」ができることが理想と考える方が多いと思います。

その趣味とは、グルメだったり、音楽系だったり様々だと思いますが、その一つにスポーツが入ってきます。

アウトドアは遠出になるので、地域内の友達という感じにはならず、インドア系のスポーツが一つの狙い目になるのかもしれません。

さらに気軽という点で、その気軽というのが人によっては運動量の面になったり、人によっては道具の準備がいらないということにもなってきますが、特に前者ではバドミントンが後者ではバレーボールが合致するのではないかと思われます。

（３）新しい人と知り合える楽しいイベントに参加したい

これに関しては、個人よりも知り合いに誘われて参加するというパターンの方が多いかもしれませんが、「みんなで盛り上がれてワイワイできる」ことであれば、内容は拘らないという志向を持った方たちです。

具体的にはBBQや花見、キャンプといったものもあてはまりますが、スポーツ系で言えば運動会や球技大会などがこの中に入ってくると思われます。

また割合としてはごく一部だとも思いますが、”バブルサッカー”などの若者受けしているであろうスポーツを選択肢の一つとしてキャッチしておけるとなおよいでしょう。

こうして3つの志向に合わせた企画、プログラムを考えることが若い世代を巻き込むのに重要と考えます。

２．インターネット上の情報を充実させ参加しやすくする

企画が固まっていざ告知を開始するという時に、告知の方法はいろいろ考えられますが、20代・30代が情報収集する時は
圧倒的にインターネットを介してだと思いますし、さらに最新ではスマホ（スマートフォン）から収集することが増えてきています。

したがって、ホームページを用意するなり、インターネット上の情報量を充実させることと、スマホでもしっかりと見られるページ構成に対応できているかということが重要になってきます。

３．スタッフに若手を加える

きゅぽらスポーツコミュニティを通じても、あるいは周辺で主宰されているコミュニティなどを見ていても感じることは、主宰者の年齢に近い人たちが集まってきやすいということです。

したがってきゅぽらスポーツコミュニティの場合は私の年齢に近い20代・30代が多く集まっているのだと思っています。

（きゅぽらスポーツコミュニティの場合はスポーツが世代に関係なく共通の関心事項だからか、私の年齢に近い20代・30代が多くありつつも、10代～60代まで（10代や60代ほど割合は低いですが）万遍なく集まっていただいているという側面はあります）

したがって、運営側に20代・30代がいるかということも重要になってくるでしょう。

そしてもう一つ重要になってくるのは、スタッフをするとなった時に緩やかな関わり方が可能かどうかということです。

縛られるのは嫌だし、情報はあふれていて楽しいことは身の回りにたくさんあります。

そこで金銭以外の様々な報酬（自己成長できるかなど）を用意できるかがポイントになってきます。

以上3つの観点からまとめてみましたが、地域で活動していて若い世代を取り込みたいという時には、若者に受けるスポーツを取り入れてみる、またスポーツ団体は、これまでやってこなかった新しいスポーツをやってみるということを一つの対策としてチャレンジしてみてもよいのではないでしょうか！？

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