3つの使命の背景にあること

１．なぜ多様な人が集う場づくりなのか？

元々は、異業種交流フットサル、国際交流バレーボールというようにスポーツと交流をセットにした名前で活動を始めました。

このようにしたのは、元々私自身が社会人サークルでフットサルやバレーボールを少々やっていた時に、スポーツそのものは楽しく、メンバーもいい人たちばかりだが、あまり深い話ができない点にもったいなさを感じたという実体験が背景にあります。

したがってある意味、自分自身のニーズから活動をスタートし、同世代の方たちの参加を見込んでいました。

しかし半年くらい経つと、facebook利用者の参加も増えてきて、40代50代、場合によっては60代の方までお越しいただけるようになり、さらに親子で参加される方も出てきて、10代の学生まで楽しんでもらえるようになり、地域で多世代が集まる場はなかなかないのではないかと新しい価値を感じるようになりました。

またレベルについては、当初から初心者・経験者といったことをあまり考えていませんでしたが、新たに参加される方たちから、
「他のクラブはレベルが高くてついていけなかった」「初心者が楽しめる場はここしかない」
という声をかなり多く聞きました。

したがって初心者から楽しめる場こそ、地域に求められているのではないか！と実感し、今では使命に盛り込むまでになっています。

２．なぜ地域での楽しみ方を追求するのか？

川口は東京に近く、住むだけ、寝るだけのために住んでいる埼玉都民と言われる方が多くいると言われています。
一方で、今でも新築のマンションやアパートが建てられ、市外からの転入者は増加傾向にあります。

東京周辺のベッドタウンはどこも、つながりが希薄と言われますが、転入者が増えることでその傾向は一段と強まると考えます。（お子さんが生まれてそれをきっかけに地域とつながりができる方などはよいのですが）

それに対して、地域内にコミュニティはたくさんあっても、新住民でも参加しやすいコミュニティは限られる印象を受けます。

そして実際に市外から引越してきて間もない方に多数参加していただいている現状からも実感しています。

ただし、子供はゲーム、大人は東京で消費を楽しむなどつながりがなくても楽しめることはあふれています。

しかし、防災の観点や定年退職後の過ごし方、孤独死といった課題を踏まえても、つながりはあるに越したことはないでしょう。

そこで、人が集うことで住んでいる地域に楽しみを見出すという新たなライフスタイルを推進できればと思い、使命に盛り込んでいます。（あそつく～おやこ共同遊びづくり～のプロジェクトもその一環です）

３．なぜスポーツの社会的価値創出なのか？

初めての方の中には、「初心者でも大丈夫でしょうか？」と質問され、足を引っ張って迷惑をかけないか心配される方が多いですが、その背景に「スポーツ＝経験者がやるもの、勝ち負け重視」といった日本旧来の価値観が根強く残っていることも伺えます。

一方活動を通じて、「スポーツを通すとコミュニケーションがとりやすいし、心が通いやすい」「外国の方や年代の異なる方などバックグラウンドが異なる方とも交流しやすい」といったスポーツの良さを感じますし、様々なことを前向きに解決する力がスポーツには備わっていると考えています。

そこでスポーツを楽しむを超えて、社会の役に立つ形でスポーツを活かし、手段としてのスポーツをきゅぽらスポーツコミュニティの活動を通じて表現することで社会に貢献していきたいと思っています。