なぜきゅぽらスポーツはサークルスタイルなのか?
代表の石井です。
最近は、「あしたのまちくらしづくり活動賞」というものに応募した関係でこれまでやってきたことの整理などもしていました。
現在きゅぽらスポーツコミュニティでは、
スポーツを通じて
・人と人がつながるしくみをつくる
・一人ひとりが役割を発揮できる機会を提供する
・地域の新たな価値を創出する
という3つのビジョンを掲げており、特に今年度からは一人ひとりが役割を発揮するという作り手側のメンバーも増えてきて、当初抱いていた理想に近づいてきていると思っていますが、そもそも何でこのようなビジョンなのかまで説明する機会がなかなかありませんので、今回はその背景的な部分に触れたいと思います。
まず一つ目の人がつながるということですが、特に川口のようなベッドタウンと言われる街は、その地域の出身ではなく移り住んできている方も多く住むだけの場所になってしまっている方も多いと思われますし、一般的に0からつながりを作ることはたいへんなことが想像できます。
そのために気軽につながれる場が必要と感じましたし、スポーツであればより気軽な雰囲気の演出もできると思っています。ただつながると一言で言っても、サービスを受ける側でいるよりも、担い手側にまわった方が、関係性は深まりやすいと思います。
それ以上に現代はサービスが向上しすぎて、過剰とも言われるサービスが多く、受け身の人材ばかりを増やす危険性もあると感じています。
実際に、障害者や高齢者等の社会的弱者と言われる方でも生活しやすいよう、バリアフリーの環境を整備するという動きが一般的ではありましたが、それを過剰と考え、逆に少し障害を設けるような”バリアアリー”という取り組みが注目されています。
何でもやってもらうのではなく、自分でできることは自分でやるようなシステムにすることで、要介護度が下がる方が増えるという効果も生まれているそうです。
また最近は家を建てたい方が建てるのを業者に丸投げするのではなく、一緒に建てるところから関わる動きも増えてきていると聞きます。
人によって感じ方が変わってくる部分もあるとは思いますが、作り手で参加した方が愛着もわきやすくなるようです。
このような事例からも一人ひとりが作り手側にまわる経験を通して、コミュニティや地域への愛着が少しでも向上するような変化が生まれればと思い、サービスを手厚くすることなく、なるべく同じ目線で関わっていただければという思いがあります。これがビジョンの2つ目の「一人ひとりが役割を発揮できる機会を提供する」に該当します。
そして3つ目の「地域の新たな価値を創出する」ですが、常に新しい人に入ってもらって、新しい担い手や活動を生み出す(=価値の創出)というのは簡単ではないと思いますし、一般的にはメンバーが固定化したり、だんだん閉鎖的になってしまうことで、新たな価値を生み出すのが難しくなってくる傾向にあると思われます。
そこで、他の団体とも積極的にコラボしながら、きゅぽらスポーツの存在自体が固定化や閉鎖的という課題解決の一助にもなるプラットフォームになればと思っています。
こうした「なぜ」にあたる部分は意識しないと忘れていってしまいますが、定期的に思い返したいと思いますし、
「なぜ」がどれだけ重要かは以下の動画も参考にしていただければと思います!
———————————————————————-
☆7/19・20 コミュニティスポーツ企画実践集中講座開催 参加者募集中!
(共催:株式会社エンパブリック)
詳細はこちら⇒http://peatix.com/event/39853
Comments are closed.