オープンな場と居心地の良さのさじ加減
先日まだ参加したことのない方とメールでやりとりをさせていただいた時に、
(参加している方は)「経験者が多いのか?」「平均年齢はどのくらいか?」という質問をいただきました。
きゅぽらスポーツでは「誰もが入りやすいオープンなコミュニティ」を目指しているので、経験度合いや年齢は関係ないのですが、
そのあたりがクリアにならないと楽しめない、馴染めないというのが一般的なイメージとしてあるのだなということを再認識しました。
一方で「全ての人にとって、住んでいる地域に居心地のよい場所が存在すること」が理想だと思っていますが、
その居心地の良さとオープンなコミュニティは相対してしまうものなのか?
そのようなテーマで個人的に思うところを綴りたいと思います。
そもそもスポーツコミュニティがどのような場面で閉鎖的な印象をもたらしているのかについて考えると、例えば以下のような状況が
挙げられます。
・最初は、気にせず参加していたのに、「○○さんが参加するなら行く」というようになる。
・(総合型クラブの場合ですが)最初は様々な種目への参加を試みたが、自分の得意な種目しか楽しめなくなる。
・一つの種目の中で人数が増えてくると、レベル分けしたり世代で分けたりとカテゴリー化されるケースが生まれる。 など
このようにカテゴリー化した方が、一人ひとりが最大公約数的に楽しめるのだと思いますが、
ニーズが多様化している中で、同質な人たちが固まり、異質な人たちが分断されていく地域そのものの構造と
同様な印象を受けます。
したがってきゅぽらスポーツとしては、今後もレベル分けや世代分けを大体的にはしないようにしたいと思っています。
しかしながら、少し間を空けるとまわりの人が上手くなっていて、参加しづらくなってしまったというようなことも
あるかもしれませんし、どう運営していけばオープンと居心地の良さを両立できるかのポイントを整理してみたいと思います。
まずいずれの種目でも参加者構成によって柔軟にルールを調整すべきと考えます。
レベルが高いときはその基準でガチに近いことをやってもよいと思ってますし、要はメンバー構成に合わせた工夫が求められるかなと
思っています。
具体的に最近試みたこととしては、バレーで初心者の方が多めのときは、通常3回で相手に返さなくてはならないのを
4回までOKにしてみましたし、2チームで初参加者がいない時は、あえて途中でチーム替えはせず、
チーム内のコミュニケーションを深めることに重きをおきました。
また3チーム以上あると、誰が誰だかわからなくなってきそうですが、2チームであれば、同じチームにならなくても
十分顔の見える関係はつくれるのかなと思うようにもなり、チーム分けしない方が交流に効果的かなということを
最近感じ始めています。
居心地の良さに関しては、レベルや世代ではなく、各々に適した役割を与えることでつくれることがベストだと思います。
そのために、こちらで役割を細分化するなどの仕掛けが必要になってきます。
ただし、レベル分けや世代分け、住んでいるエリア分けなどカテゴリー化される場が”自発的に”生まれる分には
よいのかなと思っています。多様な方々が一同に集まる場を大事にしつつ、ニーズが人それぞれであることは
否定できませんので、そこもバランス次第になってくるかなとは思います。
オープンな場と居心地の良さを両立させるために、今後も仕掛けを試行錯誤していきたいと思います!
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