11th 12月
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スポーツ×環境について考える
今スポーツの新しい付加価値をつけるために、
どの分野と組み合わせたら面白くなるかをいろいろと試行錯誤しています。
その第1回目として、スポーツと環境を組み合わせて取り組まれている
事業企画についてとりあげます。
一つは、スポーツの試合がメディアとなって
ゴミ分別やCO2削減(省エネ)などを呼びかける場となっています。
あるいはそれに付随して寄付活動などをされているところもあります。
ただ自分としては啓発に終わらない活動ができないかとも
思っています。
そこで試合を通してすでに行われている活動の代表例は3つあります。
1つ目は、Jリーグの鹿島アントラーズが
チーム道具などの運搬に、バイオディーゼル燃料のトラックを使用しています。
燃料となる食用油はサポーターから回収し、
サポーターとの新たな接点の作り方という点でも非常に参考になります。
2つ目は、床発電システムです。
東京駅のホームや道路を使っても実験が行われていますが、
(人が跳ねる機会のある)応援席に設置することで振動から発電するという
試みがなされています。こちらは最初にJリーグのヴィッセル神戸が
導入しました。(1試合で単三電池3本分の電力だそう)
そして最後が、"かっとばし"です。
これは野球の試合時に折れた木製のバットを再利用して
箸をつくるというもの。
他の競技では、サッカーボールやテニスボールなど、
リユースの活動は積極的に行われているようですが、
"かっとばし"は特にユニークであると言えます。
このようにして、省エネ・発電・リユースなどの取り組みが
スポーツ界でも行われ始めているわけですが、
このような観点から日本独自のスポーツ観戦やスポーツ産業が
生まれていけばよりおもしろくなっていくのだと思います。