被災地支援まで含めた総合型クラブマネージャーの1日同行
前回に続いてですが、被災地に行けたのもNPO法人フォルダ(所在地:岩手県北上市)という、東北では有数の総合型地域スポーツクラブによるもので、結果的にはマネージャーの1日同行というような形で勉強させていただきました。
NPO法人フォルダ ホームページ
http://folder.kitakamicity.com/index.html
実際に全国からフォルダの視察にも来られるようで、新たな発見がとても多かったのですが、
今回現場を見させていただいた部分も含め、印象に残った点を3つにまとめてお伝えしたいと思います。
・指定管理者事業の多さ
これは初耳ということでもないのですが、収支の面でも総合型クラブが指定管理者事業を受託できるかどうかはとても重要になってくると再確認できました。
また、(公共スポーツ施設の)指定管理者事業は、一般的に地元の建設会社や体育協会が受託するケースも多いですが、総合型クラブが受託した場合には、このような団体にはできないことをいかに形にできるかが重要なのだと思います。(ちなみに全国ではFC東京などJリーグチーム運営会社が事業を受託している例もあります)
・具体化された地域とのつながり
地域スポーツ経営をする上で、「地域密着型」「地域との結びつきが重要」ということを聞いたことのある方は多いかと思いますが、それを具体的な形としていかに示していくかは今後より重要になってくると思われます。
フォルダの場合はその一つで地域ラジオ局の"FM岩手"の番組を毎週金曜の夜(30分間)に持っているというのがあり、そこに行きつくまでにはたいへんな苦労があったと想像できます。(下の写真は実際に生放送の現場に立ち会わせていただきました)
・継続的な被災地支援活動
フォルダの事務所は、新幹線の駅でもある北上駅から歩いて行けるところにあるのですが、そこから車で2時間ほどかけて、津波の被害にあった陸前高田や大船渡に着きます。
マネージャーは最初の2・3か月は、毎日現場に通われて、今でも週1回は片道2時間かけて支援活動を続けているとのことです。
今回は実際に仮設住宅にも行きましたが、小学校の校庭や野球場に建てられていて、ハード面からスポーツの機会が減っているという実情を思い知らされました。
またその一方で、復興のためには総合型地域スポーツクラブが必要という考えもあり、"SUN陸リアススポーツクラブ"という総合型クラブが半年ほどの準備期間を経て4月から本格的に始動するそうです。
こちらの立ち上げ支援も含めて様々な側面での支援活動が行われていました。
報告は以上になります。
ちなみに今回の活動は、以下のような形で募集をされているので、興味のある方がいらっしゃいましたらコメントかメッセージをください。すでに定員に達している可能性もありますが、その場合はご了承ください。
岩手県大船渡市学生ボランティア
日程 3月1,8,15,29(前日入り)
人数 計16人
内容 仮設住まいの方と触れ合っていただきます。運動好きの方、お話し好きの方、被災地の現状を見たい方。
※東京からの交通費、宿泊費はこちらで負担いたします。