05th 6月
総合型地域スポーツクラブの現状と課題を突破するための打開策は?
こんにちは。
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2011年に総合型地域スポーツクラブであるきゅぽらスポーツコミュニティを埼玉県川口市に立ち上げ、10年以上になる石井です。
その他の略歴はこちら↓↓
.・小学校放課後子ども教室のコーディネーター(2015年~)
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・(未就学児対象の)児童発達支援教室で運動プログラムを実施(2018年~)
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・スポーツコミュニティで出会ったメンバーと一緒にまち活かし会社を設立、空き店舗をリノベーションしてレンタルスペース&コミュニティスペースを運営(2019年~)
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・立ち上げ初期に、内閣府主催で、NPO法人ETICが事務局のSVSM(社会起業家支援プログラム)に選ばれる
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・埼玉県が主催する、令和2年度 埼玉 Sports Start-up(SSS)の参加スタートアップ企業(伴走支援対象者)に選ばれる
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・中・高と野球部で、中学は主将だった一方、高校はほぼ試合に出られずに裏方だったが、最後の夏に奇跡的にベンチ入り
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・大学3年~4年の一時期は、つくば・川口・ひばりが丘の3拠点生活
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・大学時代に起業を志すも失敗し、卒業間近から就職活動スタート
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・就職1社目は、売れない営業マンで表現力を磨くためにミュージカル参加
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・高校の伝統行事50kmマラソン、高校3年間は途中で歩いてしまったが、32歳でOB参加して途中で歩くことなく完走する
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・33歳で(最高気温37度だった)真夏のフルマラソン(チャレンジ2020、公園の周回コースを46周)完走
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・宮城県石巻市でヘドロの除去作業や長崎から熊本へカーシェア用の車を運ぶなど震災ボランティアも行い、あと4県で全国制覇
これまで、他の総合型地域スポーツクラブの関係者の方から勉強させていただく機会もありましたが、クラブの代表的な課題として挙げられるのが、
・会員の確保(増大)
・財源の確保
・指導者の確保(養成)
の3つとなっています。(文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ振興課の資料より)
その課題を乗り越えるべく、個人としては、下記の2つのスキル習得に力を入れてきました。
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1.マーケティング
これは、会員を増やしていく上でも重要になってきますし、新たな事業で売上を立てるためにも求められるスキルと言えます。
マーケティングの中でも昨今はwebマーケティングで業績を伸ばしてる会社も多いですし、総合型地域スポーツクラブを自立させる上で、webマーケティングは必須スキルと言っても過言ではありません。
総合型地域スポーツクラブが会員確保を難しくさせているのは、「多種目」「多世代」「多志向」をコンセプトにしていることです。
私のクラブの場合は、ベッドタウンという特性を活かし、引っ越してきたばかりなど、地域につながりのない”埼玉都民”をメインターゲットに据えていますが、「どなたでもOKです」というような発信をまとめてするのではなく(実際は誰でもOKだとしても)、ターゲットごとに発信の仕方を変えるといった工夫が重要になってきます。
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2.コミュニティ運営
マーケティングが、新規集客なのに対し、コミュニティはどちらかと言うと、既存集客(=会員の皆さんにより長く会員で居続けていただけるか)の要素が強いですが、それ以外にも、会員の皆さんの要望や困り事から新しい事業を生み出したり、指導者の方々との関係構築という面でも、コミュニティ運営のスキルは重要になってきます。
自身が実践してきたコミュニティ活動の具体例は下記のようなものになります↓↓
またコミュニティ運営というと、属人的な要素が強いイメージがあるかもしれませんが、オリジナルのスキルも存在し、今後より重要性が増してくるスキルとも言えます。
これらを磨いて、今は助成金(toto助成)に頼ることなく、何とか自己財源のみで運営することができるようになりました!
※これまでの集客やコミュニティ運営、イベント運営などの実績の詳細はこちらにまとめています
これまでの活動実績スライド↓↓
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そしてもう一つ重要となるのが”ビジネスモデル”の知識になります。
ビジネスモデルという観点で、総合型地域スポーツクラブの収益源は会費収入と言われていますが、それだけでは継続が難しいと思っていて、具体的には下記のようなことをこれまでは意識してきました。
1.支援者を増やす
企業のスポンサーという形もあれば、個人寄付を募る方法も考えられます。
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実際に支援していただくには、情熱を伝える&具体的な目標を数値でしっかりと示すという2点が重要と思います。
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今までは情熱を伝えて何とかなってきた部分もあったと思いますが、企業のコスト感覚はますます厳しくなり、今後は数値でしっかりと表現し、支援者側にもいかにWinをつくれるかがポイントになってくるでしょう。
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2.スポーツ以外のコミュニティビジネスにも取り組む
参考までコミュニティビジネスとは具体的に以下のように分類されています。
福祉/環境/情報サービス/観光・交流/まちづくり/ものづくり/就労支援/子育て支援/生涯学習/芸術文化振興/公益施設管理/科学技術振興を図るものづくり/コミュニティビジネス支援(中間支援)
以前、総合型地域スポーツクラブで助成金に頼らず成り立っているのは指定管理(=公共施設管理)を受託しているところだけというような話を聞いたこともありますが、指定管理に限らず既存のコミュニティビジネスとスポーツの親和性をつくれれば、他のコミュニティビジネスに取り組んでも問題ないと思います。
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※私の場合は、別途まち活かし会社をつくって、レンタルスペースを運営しています
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